Е09:I 式 3
жела́ть(不完) ⇔ пожела́ть(完)
- 生格・動詞不定形・従属文を望む・願う・欲する
※жела́ние(中性名詞)望み・願い・願望
※жела́тельно(述語副詞)動詞不定形・従属文が望ましい
主語 | 現在形 | 過去形 | 命令形 | |
---|---|---|---|---|
я | 男 | жела́ю | жела́л | |
女 | жела́ла | |||
ты | 男 | жела́ешь | жела́л | жела́й |
女 | жела́ла | |||
он | 男性名詞 | жела́ет | жела́л | ||
она | 女性名詞 | жела́ла | |||
оно | 中性名詞 | жела́ло | |||
мы | жела́ем | жела́ли | ||
вы | жела́ете | жела́йте | ||
они | 名詞の複数形 | жела́ют |
здоро́вье(中性名詞)健康
сча́стье(中性名詞)幸せ
и(接続詞)〜と〜、そして
успе́х(男性名詞)成功、好評(単数)、学業の進歩(複数)
все́(代名詞)みんな・全員 ⇐ ве́сь(代名詞)すべての
- Всего́ хоро́шего. 「すべての良きことを」=「さようなら」
- Всего́ до́брого. 「すべての善きことを」=「さようなら」
- Споко́йной но́чи. 「静かな夜を」=「おやすみ」
- Прия́тного аппети́та. 「よい食欲を」
- Счастли́вого пути́. 「幸せな旅路を」≒「道中ご無事で」
- Счастли́вого Но́вого го́да. 「幸せな新年を(良いお年を)」
- 以上、すべて «Я́ жела́ю ва́м...» を省略した慣用句。つまり、本来はそれぞれ以下のような文のはずだが、こんにち以下のように言うロシア人はいない。
- Я желаю вам всего хорошего.
- Я желаю вам всего доброго.
- Я желаю вам спокойной ночи.
- Я желаю вам приятного аппетита.
- Я желаю вам счастливого пути.
- Я желаю вам счастливого Нового года.
- 以上、すべて «Я́ жела́ю ва́м...» を省略した慣用句。つまり、本来はそれぞれ以下のような文のはずだが、こんにち以下のように言うロシア人はいない。
- Жела́ю ва́м здоро́вья, сча́стья и успе́хов. 「あなたの健康と幸せと成功を願います」
- これまた慣用句。ただしこの慣用句からは «Жела́ю ва́м...» を省略することはできない。
- AとB、AとBとC、などと言う場合は、このように列挙した上で、最後とその直前とを и という接続詞でつなぐ。
- AとB ⇒ A и B
- AとBとC ⇒ A, B и C
- AとBとCとD ⇒ A, B, C и D
- AとBとCとDとE ⇒ A, B, C, D и E
- Все́ жела́ют ми́ра. 「誰もが平和を望んでいる」
- Я́ жела́ю ви́деть его́. 「かれに会いたい」
- Я́ до́лго жела́л с ва́ми познако́миться. 「長いことあなたとお近づきになりたいと思ってました」
за́втракать(不完) ⇔ поза́втракать(完)
- 朝食を取る
※за́втрак(男性名詞)朝食
主語 | 現在形 | 過去形 | 命令形 | |
---|---|---|---|---|
я | 男 | за́втракаю | за́втракал | |
女 | за́втракала | |||
ты | 男 | за́втракаешь | за́втракал | за́втракай |
女 | за́втракала | |||
он | 男性名詞 | за́втракает | за́втракал | ||
она | 女性名詞 | за́втракала | |||
оно | 中性名詞 | за́втракало | |||
мы | за́втракаем | за́втракали | ||
вы | за́втракаете | за́втракайте | ||
они | 名詞の複数形 | за́втракают |
На́дя(女性名詞)女性名 Наде́жда の省略形
- Сейча́с о́н за́втракает. 「かれはいま朝食中です」
- Где́ ты́ за́втракала сего́дня? 「きみは今日はどこで朝食べた?」
- Мы́ с папой поза́втракаем до́ма. 「ママとパパは朝は家で食べるから」
- мы с папой = я и папа。これはかなり特殊な、ロシア語独特の表現である。こういう言い方をするんだ、と覚えておこう。
- я и ты ⇒ мы с тобой 「わたしときみ」
- я и вы ⇒ мы с вами 「わたしとあなた」「わたしとあなた方」
- я и он ⇒ мы с ним 「わたしとかれ」
- я и Иван ⇒ мы с Иваном 「わたしとイヴァン」
- я и Маша ⇒ мы с Машей 「わたしとマーシャ」
- мы с тобой 「わたしときみが」 : わたしもきみも、どちらも自主的な行為主体。
- я с тобой 「わたしがきみと」 : 自主的な行為主体はわたしだけ。きみはその同伴者。
- мы с папой = я и папа。これはかなり特殊な、ロシア語独特の表現である。こういう言い方をするんだ、と覚えておこう。
- На́дя поза́втракала в столо́вой. 「ナーデャは食堂で朝食を取った」
- Поза́втракай перед рабо́той. 「仕事前に朝飯を取っておけ(=済ませとけ)」
- 完了体動詞なので「行為の完結」を表す。なので「済ませておく」というニュアンスになる。
завтракать とは「завтрак を食べる」という意味である。ただしロシアの завтрак は、日本の朝食とは微妙に慣習が違う。そもそもロシア人はかつては一日二食で、昼食がメイン、夕食がサブで、朝食は取らなかった。その感覚が残っているので、завтрак というと「軽食」というイメージがある。
обе́дать(不完) ⇔ пообе́дать(完)
- 昼食をとる
※обе́д(男性名詞)昼食、ディナー
これまた「обед を取る」という意味だが、обед それ自体が、時間帯的には「昼食」で間違いないのだが、ロシア人にとっては一日のメインの食事であり、いわゆる「正餐・ディナー」であったから、日本人のイメージする「昼食」とは微妙にズレることがある。当然、обедать という動詞のニュアンスもそれに応じて日本語とは微妙に違ってくる。
なお、ロシア人にとって обед の時間帯というと13:00頃(12:00ではない)。
у́жинать(不完) ⇔ поу́жинать(完)
- 夕食を取る
※у́жин(男性名詞)夕食・夜食
ちなみに、ロシア語には「弁当」という意味の単語が存在しない。「朝食用の弁当」は завтрак、「昼食用の弁当」は обед、「夕食用の弁当」は ужин をそのまま使う。
зна́ть(不完) ⇔ ―(完)
- 対格・従属文を知っている
- о+前置格について知っている
※зна́ние(中性名詞)知っていること、知識
主語 | 現在形 | 過去形 | 命令形 | |
---|---|---|---|---|
я | 男 | зна́ю | зна́л | |
女 | зна́ла | |||
ты | 男 | зна́ешь | зна́л | зна́й |
女 | зна́ла | |||
он | 男性名詞 | зна́ет | зна́л | ||
она | 女性名詞 | зна́ла | |||
оно | 中性名詞 | зна́ло | |||
мы | зна́ем | зна́ли | ||
вы | зна́ете | зна́йте | ||
они | 名詞の複数形 | зна́ют |
Ви́ка(男性名詞/女性名詞)男性名 Ви́ктор、女性名 Викто́рия の省略形
Ри́та(女性名詞)女性名 Маргари́та の省略形
- Я́ зна́ю его́. 「わたしはかれを知っている/かれのことは分かっている」
- Я́ зна́ю о нём. 「わたしはかれについて知っている」
- 対格と о+前置格の違いは単純だ。対格は普通に「知っている」という場合にも使うし、「通暁している」という場合にも使う。これに対して о+前置格は、単純に知識を持っているというだけのことである。あえて言うなら、面識がなくとも «Я знаю о нём.» とは言える。
- Вы́ зна́ете его́ и́мя? 「かれの名前はご存知ですか?」
- Ви́ка хорошо́ зна́ла япо́нский язы́к. 「ヴィーカは日本語をよく知っていた」
- Ка́ждая соба́ка зде́сь его́ зна́ет. 「どのイヌもここではかれを知っている」=「ここにはかれを知らない者はいない」
- Никто́ не зна́ет. 「誰も知らない」
- Бо́г зна́ет. 「神が知っている(神のみぞ知る)=誰も知らない」
- Зна́ешь, Ри́та сейча́с в Япо́нии. 「あのさ、リータはいま日本だって」
- 相手が вы であれば当然 знаете。英語の "You know,..."。相手の注意をこちらに向けるための挿入語で、「知っている」という意味はない。
- Я́ зна́ю, что о́н сейча́с чита́ет. 「かれがいま読書しているということをわたしは知っている」
- Я́ зна́ю, что́ о́н сейча́с чита́ет. 「かれがいま何を読んでいるか、わたしは知っている」
- что にアクセントがあるかないかで意味がまったく変わる。上の文では что は接続詞で、何の意味もない。「он сейчас читает」をわたしは知っている、という意味である。下の文では что は疑問代名詞で、читает の目的語(対格)。つまり「かれはいま何を読んでいるか?」という疑問文が、そのまま従属文になっている。強いて言えば、英語の I know that he is reading now. と I know what he is reading now. の違いである。
призна́ть(完) ⇔ признава́ть(不完) ※不完は I 式不規則変化(これについては後述)
- 対格を認める・承認する・容認する
※призна́ние(中性名詞)認めること・承認、自白・告白
узна́ть(完) ⇔ узнава́ть(不完) ※不完は I 式不規則変化(これについては後述)
- 対格・о+前置格・従属文を知る