マルファ・ヴァシーリエヴナ・ソバーキナ
Марфа Васильевна Собакина
ツァリーツァ царица всея Руси (1571-)
生:?
没:1571.11.13−アレクサンドロヴァ・スロボダー
父:ヴァシーリイ・ソバーキン
母:?
結婚:1571−アレクサンドロヴァ・スロボダー
& ツァーリ・イヴァン4世雷帝 1530-84
子:なし
イヴァン雷帝の3人目の妃。
素性はよくわからない。ノーヴゴロドの商人の娘とも、コロームナの勤務貴族(ドヴォリャニーン)の娘とも言われる。いずれにせよ、史書が一致するのは、彼女がイヴァン雷帝の寵臣マリュータ・スクラートフの血縁であった、という点である。
1571年、«花嫁コンテスト» でイヴァン雷帝の妃に選ばれた。この時マルファ・ソバーキナを選んだのも、イヴァン雷帝本人ではなくマリュータ・スクラートフだったようだ。ちなみにこの時選にもれた中に、イヴァン・ツァレーヴィチの妃となるエヴドキーヤ・サブーロヴァ、のちにイヴァン雷帝の妃となるアンナ・コルトフスカヤもいた(ただし後者については異説もある)。
しかし花嫁に選ばれた直後からマルファ・ソバーキナは病気となり、結婚式はおこなわれたものの、そのわずか15日後には死んだ。のち、アンナ・コルトフスカヤと再婚するに際して、イヴァン雷帝はマルファ・ソバーキナとの間に結婚は成立していないと主張することになる。
この時もイヴァン雷帝は妃の死を暗殺と見なし、前妃マリーヤ・テムリューコヴナの兄ミハイール・テムリューコヴィチなどを処刑している。