ロシア用語の基礎知識:リ

リガチョフ エゴール
1920-。政治家。フルシチョーフの下で改革に取り組んだが、フルシチョーフ失脚とともにリガチョーフも左遷された。アンドローポフにより中央に呼び戻され、共産党書記(1983-90)。エリツィンを引き抜いたのもリガチョーフ。ゴルバチョーフの下で政治局員も兼ねて(1985-90)ナンバー2となるが、ペレストロイカの進展とともに守旧派と目されるようになる。共産党の会議でエリツィンを弾劾した「ボリス、君は間違ってる」のセリフは、ロシア人が日常会話で使う慣用句となっている。
リハチョフ ドミトリー
1906-99。古代ロシア文学者。ソ連時代から著名な文学者、言語学者であったが、ソ連崩壊後は «ロシアの良心» 的存在として社会的影響力を増した。
リヒテル スヴャトスラフ
1915-97。ピアニスト。父親がドイツ人だったため、西側での自由な演奏が認められるのは遅かった。ヤマハを愛用した。
リファール セルジュ
1904-86。バレエダンサー・振付師。革命後に亡命し、バレエ・リュッスで活躍。デャーギレフ死後はパリ・オペラ座で活躍した。
リムスキー=コルサコフ ニコライ
1844-1908。作曲家。«五人組» のひとり。自身の作曲のほか、ムーソルグスキイの『ボリース・ゴドゥノーフ』、ボロディーンの『イーゴリ公』の補筆・改訂でも知られる。グラズノーフ、ストラヴィンスキイ、プロコーフィエフなどを教えた。
リューリク
-879。ノーヴゴロド公(862-879)。学術的には非実在説もある。海の彼方からルーシを引き連れてやってきて、ノーヴゴロドを支配した。リューリク家の祖。
リューリク家
リューリクの男系子孫。英語などではリューリキッド Ryurikids と呼ばれるが、ロシア語ではリューリコヴィチ Рюриковичи。11世紀までにはルーシにおける世俗権力を独占(キエフ大公として)。モンゴルの襲来まではルーシの地を排他的に支配していた。他方で、広大なルーシの地を支配するために各地に一族を公として派遣した結果、11世紀以降は分家が自立し、一族としての結束は(それにともない国家としての統一も)崩れた。13世紀以降は、ベラルーシ・ウクライナではリトアニアの支配下に入り、ポーランド貴族となる。ロシアでは、分家の1つであるモスクワ大公家によりほかの分家の公領が併合され、モスクワ大公以外のリューリコヴィチはロシア貴族となった。モスクワ大公家は16世紀末に断絶し、17世紀に入るとロマーノフ朝が成立するが、リューリク家の末裔であるあまたの貴族が残っている(ドルゴルーキイ家、オボレーンスキイ家、クロポートキン家など)。
『両棲人間』
アレクサンドル・ベリャーエフ作のSF。1927年の作品。かつてあかね書房より出版されていた少年少女世界SF文学全集の1冊として、ある年代の日本人にとっては私的なノスタルジーを誘う作品である。講談社からも『イルカに乗った少年』という題で出ている。こちらのサイトがものすごい(このごろ堂両棲人間の専用ページ)。

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最終更新日 16 11 2016

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