ロシア学事始ロシア語概説形態論

造格

творительный падеж

«造格» とはロシア語の格のひとつ。«具格» と呼ぶ言語もある。本来的には行為の道具・手段を表す格であるが、その実際の用法は複雑である。

 なお以下、便宜上名詞を中心に扱うが、原則として形容詞・数詞・代名詞でも話は同じである。これら4つの品詞はロシア語では «名辞類» として(ほぼ)同じ扱いを受ける。

形態

I 式II 式III 式
男性中性女性
単数-ом/-ем-ой/-ей-ью
複数-ами/-ями-ями

例外

II 式変化が単数造格で -ью

II 式変化が単数造格で -ою / -ею

III 式変化が単数造格で -ию

III 式変化が複数造格で -ьми́

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用法

基本的意味

 造格は、生格に次いで用法の多様な格である。本来の役割は動作の道具・手段を示すことにあるが、派生的な意味も含めて、大雑把に日本語の「〜によって」、「〜で」に相当する。この感覚は日露共通であるらしく、たとえば「ニコライによって描かれた絵」という場合の「ニコライ」は、動作の道具・手段ではなく主体であるが、日本語で「〜によって」で示されるごとく、ロシア語でも造格で示される。

語結合

 これを、品詞との語結合という観点から整理すると、次のようになろうか。

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道具・手段

 造格のもっとも基本的な用法は、ある行為・動作の道具・手段を示すことである。厳密に言うと、「〜を使って・用いて」というところだろうか。

 交通手段もまた造格で示される。ただしこれは公共交通機関に限定される。公共交通機関もそれ以外の含めて普遍的に交通手段を示すのは、на+前置格である。

 ただし、道具・手段と言っても日本語の感覚とは微妙に異なる点には注意が必要である。次のような場合、日本語ではむしろ動詞の «直接目的語»(ロシア語では対格)と理解されようが、ロシア語では造格を用いる(ロシア語に限らず、造格・具格を持つヨーロッパの言語では造格・具格を用いるのが一般的である)。

 細かいことを言うと、たとえば махать という動詞は造格としか結合しないが、бросить は対格と造格どちらも支配する。ゆえに бросить камень も бросить камнем もどちらも可である。
 実践的な観点からすると、この手の動詞は「造格を要求する動詞」ということで暗記した方が早いかもしれない。たとえば моргать という動詞は、«Глаза́ морга́ют.» で「まばたきをしている」という意味になる。厳密には「目がまばたいている」と言うべきか。ところが「かれがまばたきをしている」と言うには、«О́н морга́ет глаза́ми.» としなければならない。この造格も、道具・手段の一環であるが、そんな理屈よりも「моргать は造格を要求する」と覚えた方が早いだろう。

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〜によって

 道具・手段とは微妙に異なるが、日本語では同様に「〜で」、すなわち「〜によって」という場合に造格を使う。これは場合によっては原因を表現することにもなる。

 この用法は、一部形容詞とも結合する(下記「限定」参照)。なお、このような定語をとる場合、形容詞は、述語としては短語尾が用いられる傾向が強い(短語尾のページ参照)。

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動作の主体

 これは動作の主体を表現する場合にも用いられる。本来動作の主体を表現するのは主格であるが、受動相やそれに準じた表現、あるいは動詞が名詞化した場合など、主格が動作主体を表し得ない場合に造格が用いられる。

 日本語の感覚からすると動作主体ではないが、他動詞からつくられた -ся 動詞には造格をとるものがある。ある種、上述の受動の一種だと言えるかもしれない。

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様態

 これまた日本語では「〜で」だが、「〜によって」が動作の手段や原因を表すのに対して、こちらは動作がどのように行われたのか、その様相を描写する。言うならば、前者が чем(何によって)に対する答えであるのに対して、こちらは как(どのように)に対する答えと言ってもいいだろう。

 上掲の例は実際の様相を示しているが、比喩的な要素が強くなると下記のようになる。日本語の「〜のように」に相当しよう。

 最後の例はわたしの日本語能力が貧弱なせいでうまく訳せていないが、「ヒバリのように歌う」ただし「荒々しく歌う」のと、「ゴシキヒワのように歌う」ただし「良く歌う」とを比較して、前者よりも後者の方がいい、と言っている文である。「ヒバリのように荒々しく歌うより、ゴシキヒワのように良く歌え」だと、まるでヒバリの歌声が荒々しいかのような日本語になってしまうので、ここでは「ヒバリとして荒々しく……」と訳しておいた。

 このような造格は名詞とも結合する。

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数量

 ある意味上の「様態」の一種とも言えようが、ここでは行為の単位を示す。

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いわゆる «補語»

 ロシア語文法における補語ではなく、一般文法における «補語»。すなわち、英語文法の SVC、SVOC における C である。

  1. SVC 主語+述語+補語において「S 主語 = C 補語」の意味で
    • Де́ло де́лом, а любо́вь любо́вью. 「仕事は仕事、恋は恋」
    • Тогда я бы́л студе́нтом. 「当時わたしは学生だった」
    • Воло́дя ста́л инжене́ром. 「ヴォローデャはエンジニアになった」
    • Мо́й бра́т работа́ет продавцо́м. 「弟は売り子として働いている ⇒ 売り子をしている」
    • Она́ счита́ется специали́стом. 「彼女は専門家と見なされている」
    • Она́ пришла́ пе́рвой. 「彼女が一番にやって来た」
    • Па́па лёг спа́ть совсе́м уста́лом. 「パパはすっかり疲れて寝た」
    • Дива́н служи́л мне́ посте́лью. 「ソファはベッドとして私に奉仕していた ⇒ ソファが私のベッド代わりだった」
    • Михаи́л прихо́дится Са́шеньке дя́дей. 「ミハイールはサーシェニカには叔父にあたる」
  2. SVOC 主語+述語+目的語+補語において「O 目的語 = C 補語」の意味で
    • Петро́ва избра́ли депута́том. 「ペトローフを代議士に選んだ」
    • Валериа́на счита́ют че́стным. 「ヴァレリアーンは正直者だと思われている」
    • Я́ реши́л назна́чить ва́с нача́льником но́вого отде́ла. 「わたしは君を新しい部署の長に任命することにした」
    • Профе́ссор призна́л его откры́тие ва́жным. 「教授はかれの発見を重要なものと認めた」
    • Прави́тельсто оста́вило вопро́с откры́тым. 「政府は問題を未解決のままにしておいた」

 日本語的には、これらの多くは「〜として」と訳し得る。

 1 の SVC の一部においては、造格ではなく主格が用いられることも多い。主格と造格との使い分けについては主格のページで説明しているが、単純に言うと、恒常的・本質的・絶対的な性質を表すのが主格、一時的・皮相的・相対的な状態を表すのが造格である。とはいえ、語結合によって決まってくる部分も多い。上掲の例で言うと、主格を用いることができるのは «Она́ пришла́ пе́равя.» と «Па́па лёг спа́ть совсе́м уста́лый.» ぐらいである。文法上は «Тогда я бы́л студе́нт.» も主格になり得るが、意味からしても慣習からしても(быть の過去形とともに用いられている)、造格。

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限定

 形容詞・副詞とともに用いられると、造格は形容詞・副詞の意味を限定する働きをする。具体例を挙げて説明しよう。
 си́льный челове́к と言えば「強い人」という意味である。だが、何が強いのだろうか。腕力か、精神力か、あるいは賭け事に強いとか、数学に強いとか、一言で「強い」と言っても様々である。ゆえに、си́льный ду́хом челове́к 「意志の強い人」と造格補語を加えることで、何に強いのかを明確にする。

 この用法は、形容詞・副詞の比較級との結合にも見られる。もっともこれは、「差の標示」と言った方がわかりやすいかもしれない。さらに言えば、この意味では на という前置詞を用いた言い方の方が一般的である。

 この用法は、名詞との結合にも見られる。この場合は、長さ、高さ、重さ、幅、面積、身長、等々の名詞が造格となり、名詞を修飾する。

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道程

 考え方としては、造格本来の用法の延長である。すなわち、ехать полем とは「野を使って行く」、「野によって行く」である。当然、по́ полю、в по́ле、на по́ле 等とは意味合いがまるで異なる。

 もっとも、このような区別も厳格なものではない。さらには ехать поле、ехать через поле、ехать вдоль поля 等々といった言い方もあり得る。これらの意味・ニュアンスの違いは、それぞれの言い方、前置詞、さらには поле という名詞の持つ結合のクセなど、様々な要素が絡むため、単純ではない。
 故に、個々の場合の具体的な意味・ニュアンスについては、個々の名詞その他の使い方を辞書で確認するしかないが、一般論として言えば、上述のように、造格はあくまでも行為の手段を示す。すなわち単に行為のおこなわれる場所を示すのではなく、その場所を経由して行為が達成されるような場合に造格は用いられる。

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 春夏秋冬、および朝昼晩夜は、副詞的に用いる場合には造格となる。

 весной、летом、осенью、зимой、утром、днём、вечером、ночью は独自の単語(副詞)として覚えている人も少なくないだろうが、造格の用法として理解しておかないと、上例のように定語(形容詞)がついたり、複数形になったり、といった使い方ができないので注意。
 さらに時を表す造格は、普通名詞でも用いられる。

 たとえば最初の文の студентами は、「〜として」と理解してもよかろう。すなわち、「かれらはすでに大学生として再会した」という感じである。しかし次の文の Ребёнком は「〜として」では理解不能である。やはり造格が時を表している、と理解できるかどうかが重要である。

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造格を支配する単語

動詞

 以下ですべてではないのは言うまでもない。

 日本語との対応関係は、訳し方にもよるので原則として無視した。それよりも、造格が何を表しているか、という観点から分類してみた。もちろんこの分類も便宜的なものでしかない。

  1. 物理的な道具
    • вы́тереть доску́ гу́бкой 「スポンジで板を拭く」
    • вяза́ть ко́фту крючко́м 「ブラウスをホックでとめる」
    • е́сть ло́жкой 「スプーンで食べる」
    • заве́сить о́кна што́рами 「窓をブラインドで覆う」
    • загороди́ть доро́гу шлагба́умом 「道路を遮断機で遮る」
    • заде́лать тре́щину цеме́нтом 「裂け目をセメントでふさぐ」
    • закле́ить окно́ бума́гой 「紙で窓をふさぐ」
    • закры́ть ба́нку кры́шкой 「瓶を蓋で閉じる」
    • изме́рить давле́ние специа́льным прибо́ром 「特殊な器具で圧力を測る」
    • копа́ть зе́млю лопа́той 「シャベルで地面を掘る」
    • коси́ть газонокоси́лкой 「芝刈機で刈る」
    • кра́сить до́м све́тлой кра́ской 「明るい色の塗料で家を塗る」
    • лечи́ть больно́го антибио́тиками 「病人を抗生物質で治療する」
    • лечи́ться массаж́ем 「マッサージ療法を受ける」
    • окружи́ть сад забо́ром 「庭を塀で囲む」
    • паха́ть тра́ктором 「トラクターで耕す」
    • перевяза́ть цветы́ ле́нточкой 「花をリボンで束ねる」
    • пили́ть дере́вья электропило́й 「電動ノコギリで木を伐る」
    • писа́ть сло́во ру́чкой 「単語を万年筆で書く」
    • ре́зать бума́гу но́жницами 「ハサミで紙を切る」
    • руби́ть ве́тки топоро́м 「斧で枝を切る」
    • собра́ть ли́стья гра́блями 「熊手で葉を集める」
    • чи́стить о́вощи специа́льным ножо́м 「特殊な包丁で野菜の皮をむく」
  2. 満たす手段・材料
    • запо́лнить за́л молодёжью 「ホールを若者で一杯にする」
    • заста́вить ко́мнату ме́белью 「部屋を家具で一杯にする」
    • застро́ить райо́н многоэта́жными дома́ми 「地区に高層住宅を(いくつも)建てる」
    • засы́па́ть я́му песко́м 「穴を砂で埋める」
    • наби́ть тру́бку табако́м 「パイプにタバコを詰める」
    • напо́лнить бока́лы вино́м 「グラスをワインで一杯にする ⇒ グラスにワインを満たす」
    • напо́лниться впечатле́ниями 「(様々な)印象で一杯になる」
  3. 状態の原因
    • боле́ть гри́ппом 「インフルエンザで病んでいる ⇒ インフルエンザにかかっている」
    • восхити́ть слу́шателей игро́й 「聴衆を演奏で魅了する」
    • дости́чь успе́хов со́бственным трудо́м 「自身の努力で好成績を得る」
    • жи́ть наде́ждой 「希望で生きる ⇒ 希望して生きる・希望を生き甲斐とする」
    • заслужи́ть любо́вь зри́телей тала́нтом 「才能で観客の心をつかむ」
    • зачита́ться детекти́вами 「推理小説を読みふける」
    • любова́ться мо́рем 「海に見とれる」
    • обезору́жить оппоне́нта отве́том 「討論の相手を返答でおとなしくさせる」
  4. 感情の原因
    • беспоко́ить колле́гу по́здним звонко́м 「深夜の電話で同僚を煩わす」
    • возмути́ться по́длостью 「卑劣さ(な行為)で憤慨させる」
    • волнова́ть роди́телей свои́м молча́нием 「沈黙で両親を不安にさせる」
    • восторга́ться приро́дой 「自然に(を見て)感激する」
    • восхити́ться иску́сством 「芸術に感嘆する」
    • горди́ться сы́ном 「息子を自慢する」
    • заинтересова́ть собесе́дников расска́зом 「相手を話に興味を持たせる」
    • заинтересова́ться каки́м-либо вопро́сом 「何らかの問題に興味を持つ」
    • интересова́ться лингви́стикой 「言語学に関心を持つ」
    • му́чить собесе́дника вопро́сами 「相手を質問で悩ます」
    • надое́сть сосе́ду расспро́сами 「隣人を質問でうんざりさせる」
    • насторожи́ть роди́телей свои́м поведе́нием 「自分の行いで両親を警戒させる」
    • нра́виться лю́дям свое́й отзы́вчивостью 「思いやりで人々の気に入る」
    • оби́деть това́рища отка́зом 「拒絶で仲間の気分を害する」
    • огорчи́ть родны́х невнима́нием 「不注意で親族を悲しませる」
    • порази́ть все́х свои́ми тала́нтами 「みなをその才能で驚かす」
    • привле́чь люде́й свое́й непосре́дственностью 「そのひたむきさで人々を惹きつける」
    • пуга́ть чужи́х ла́ем 「見知らぬ人を吼え声で威嚇する」
    • ра́довать ма́ть успе́хами 「母親を進歩で喜ばす」
    • раздражи́ть все́х болтовнёй 「みんなを無駄話で苛立たせる」
    • страда́ть головны́ми бо́лями 「頭痛に苦しむ」
    • убеди́ть слу́шателей я́рким доказа́тельством 「聴衆を明白な証拠で納得させる」
    • увле́чься хокке́ем 「ホッケー(ロシアではアイスホッケー)に熱中する」
    • удиви́ть все́х свои́м поведе́нием 「みなをその行動で驚かす」
  5. 打撃の手段
    • би́ться голово́й о́б стену 「壁に頭をぶつける」
    • заброса́ть арти́стов цвета́ми 「アーティストに花を投げる」
    • сту́кать па́лкой в окно́ 「ステッキで窓をこつこつ叩く」
    • стуча́ть молотко́м 「ハンマーでこつこつ音を立てる」
    • тро́гать экспона́ты рука́ми 「展示品に手で触れる」
    • уда́рить руко́й по столу́ 「手でテーブルをぶっ叩く」
    • уда́риться руко́й о две́рь 「手をドアにぶつける」
  6. その他、行動の手段・道具・材料・方法
    • вооружи́ться зна́ниями 「知識で武装する」
    • грози́ть ребёнку па́льцем 「子供を指で脅す(仕草をする)」
    • доби́ться допро́сом призна́ния от подсуди́мого 「尋問によって被告から自白を得る」
    • завяза́ть га́лстук узло́м 「ネクタイを結ぶ」
    • зае́сть го́рькое лека́рство конфе́той 「苦い薬のあと、お菓子で口直しする」
    • зако́нчить выступле́ние стиха́ми 「演説を詩で終える」
    • зали́ть ска́терть вино́м 「テーブルクロスをワインでよごす」
    • заня́ть госте́й разгово́рами 「おしゃべりで客をもてなす」
    • запи́ть табле́тку водо́й 「錠剤を水で飲む」
    • зарабо́тать де́ньги упо́рным трудо́м 「たゆまぬ労働でお金を稼ぐ」
    • заряди́ть огнетуши́тель специа́льным соста́вом 「消火器に特殊な溶剤を入れる」
    • испра́вить хара́ктер ниче́м 「何ものによっても性格を直す(ことができない)」
    • меша́ть рабо́тающим разгово́рами 「働いている人をお喋りで邪魔する」
    • нама́зать хле́б ма́слом 「パンにバターを塗る」
    • поступи́ться при́нципами 「原則を譲歩する」
    • обши́ть воротни́к тесьмо́й 「襟に編み紐?を縫い付ける」
    • объяви́ть террито́рию запове́дником 「領域を自然保護区と宣言する」
    • ограни́читься упомина́нием 「言及にとどめておく」
    • определя́ться ско́ростью движе́ния 「運動の速度に左右される」
    • оскорби́ть кого́-либо сло́вом 「誰かを言葉で侮辱する」
    • отде́латься лёгким испу́гом 「軽い驚きで済む」
    • откры́ть сезо́н премье́рой 「プレミア公演でシーズンを開ける」
    • отлича́ться красото́й 「美しさで際立っている」
    • отплати́ть ему́ за оскорбле́ние те́м же 「かれの侮辱に侮辱で返す」
    • па́хнуть духа́ми 「香水で匂う ⇒ 香水の匂いがする」
    • пита́ться наде́ждами 「希望を活力源としている」
    • плати́ть опекуну́ зло́м за добро́ 「後見人に恩を仇で返す」
    • плати́ться жи́знью 「生命で支払う ⇒ 生命を失う」
    • поддержа́ть ора́тора аплодисме́нтами 「発言者を拍手で支持する」
    • покры́ться пы́лью 「塵で覆われる」
    • помо́чь друзья́м сове́тами 「アドバイスで友人を助ける」
    • поступи́ться при́нципами 「原則を譲歩する」
    • прони́кнуться любо́вью 「愛で満たされる」
    • расплати́ться до́лларами 「ドルで勘定を済ます」
    • руково́дствоваться зако́ном 「法律に則る」
    • све́титься ра́достью 「喜びに輝く」
    • смочи́ть пла́ток водо́й 「ハンカチを水で濡らす」
    • сопровожда́ться тру́дностями 「困難に伴われている」
    • угоди́ть дру́гу пода́рком 「プレゼントで友人の気に入る」
    • угости́ть друзе́й пирога́ми 「友人をピローグで歓待する」
    • укра́сить за́л цвета́ми 「ホールを花で飾る」
  7. 様態・比喩
    • войти́ бы́стрыми шага́ми 「早足で入る」
    • говори́ть гро́мким го́лосом 「大声でしゃべる」
    • лете́ть стрело́й 「矢のように飛ぶ」
    • отве́тить улы́бкой 「笑顔で答える」
    • смотре́ть до́брыми глаза́ми 「優しい目で見る」
  8. 支配・管理の対象
    • владе́ть языко́м 「言葉をあやつる」
    • заве́довать ка́федрой 「講座を運営する」
    • кома́ндовать войска́ми 「軍隊を指揮する」
    • облада́ть тала́нтом 「才能を持つ」
    • овладе́ть те́хникой 「技術を習得する」
    • по́льзоваться компью́тером 「コンピューターを使う」
    • распоряжа́ться транспо́ртом 「交通機関を取り仕切る」
    • руководи́ть страно́й 「国を指導する」
    • управля́ть подво́дной ло́дкой 「潜水艦を操縦する」
  9. その他 «直接目的語» & «間接目的語»
    • дели́ться едо́й с попу́тчиками 「食事を同伴者と分け合う」
    • дорожи́ть дру́жбой 「友情を大事にする」
    • дыша́ть во́здухом 「空気で呼吸する ⇒ 空気を吸ったり吐いたりする」
    • же́ртвовать жи́знью 「人生・生活・生命を犠牲にする」
    • занима́ться му́зыкой 「音楽をやる・習う」
    • зарази́ть сестру́ гри́ппом 「妹にインフルエンザをうつす」
    • зарази́ться гри́ппом 「インフルエンザに感染する」
    • злоупотреби́ть чужи́м вре́менем 「他人の時間を濫用する」
    • кача́ть ветвя́ми 「枝を揺らす」
    • кива́ть прия́телю голово́й 「知り合いに頭で肯く ⇒ 軽く頭をさげて挨拶する」
    • корми́ть ребёнка ка́шей 「子供に粥を食べさせる」
    • маха́ть отъезжа́ющим платко́м 「旅に出る人にハンカチを振る」
    • награди́ть победи́теля пре́мией 「勝者に賞を授与する」
    • наслади́ться поко́ем 「安らぎを満喫する」
    • оберну́ться бедо́й 「災厄に変わる」
    • обеспе́чить семью́ проду́ктами 「家族に食料品を確保する」
    • обменя́ться впечатле́ниями со знако́мыми 「知人と印象を述べ合う」
    • поли́ть цветы́ водо́й 「花に水をやる」
    • посы́пать доро́жку песко́м 「道路に砂をまく」
    • рискова́ть здоро́вьем 「健康を危険にさらす」
    • торгова́ть ле́сом 「木材を商う」
    • хва́статься успе́хами 「成績が上がったことを自慢する」
  10. «補語» (ただし厳密なロシア語文法上は下記の用例は到底ひとくくりにできない)
    • бы́ть вое́нным 「軍人である」
    • вы́глядеть молоды́м 「若く見える」
    • де́лать его́ свои́м дру́гом 「かれを自分の友人にする」
    • избра́ть кого́-либо президе́нтом 「誰かを大統領に選ぶ」
    • каза́ться мне́ взро́слым 「わたしには大人に見える」
    • назва́ть сы́на Никола́ем 「息子をニコライと名付ける」
    • назна́чить ста́ршего сотру́дника дире́ктором 「上級職員を所長に任命する」
    • называ́ться лингвостранове́дением 「言語学的地域研究という名である」
    • оказа́ться изве́стным учёным 「有名な学者だとわかる」
    • оста́вить вопро́с откры́тым 「問題を未解決のままにしておく」
    • оста́ться дру́гом 「親友のままでいる」
    • предста́виться мне́ гла́вным 「わたしには重要だと思われる」
    • призна́ть откры́тие ва́жным 「発見を重要だと認める」
    • приходи́ться ему́ дя́дей 「かれには伯父にあたる」
    • рабо́тать секретарём 「秘書として働く」
    • служи́ть отцу́ опо́рой 「父親に支えとして役立つ ⇒ 父親の支えになる」
    • ста́ть специали́стом 「専門家になる」
    • счи́тать его́ свои́м дру́гом 「かれを友人と見なす」
    • установи́ть сего́дняшний де́нь пра́здничным днём 「今日という日を祝日と定める」
    • явля́ться доказа́тельством 「証拠である」

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形容詞・副詞

 理屈からすれば、造格を支配する形容詞・副詞は無数にある。問題は、そのような語結合が一般的に使用されるかどうかである。比較的頻度が高いと思われるものを以下に挙げた。

前置詞

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最終更新日 23 08 2013

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