位置
ロシア連邦の領土は、北は北極海、西は中東欧諸国、南は西アジア・中央アジア・東アジアの国々、東は太平洋にそれぞれ接している。
最北端は北極海に浮かぶフランツ・イオーシフ島(アルハーンゲリスク州)のフリーゲリ岬で、北緯81°50'。
最南端はダゲスターン共和国とアゼルバイジャンとの国境で(この地点には特に何もない)、北緯41°13'。
南北の緯度の差は40° 以上で、距離にすると 4 000 km を越える。
最西端はカリーニングラード州のバルト砂州で、東経19°38'。
最東端はベーリング海峡のラトマーノフ島(チュクチ自治管区)で、西経169°01'。
東西の経度の差は172° を越え(ほぼ地球を半周)、距離にすると 10 000 km 近くになる。
上記の最北端・最南端・最西端・最東端から算出した数字上のロシアの中心は、東経105°18'、北緯61°18' 辺りとなる。これはクラスノヤルスク地方とイルクーツク州の境界線辺りに位置する(周辺には特に何もないが、バイカル湖の北の方)。東経で言うとプノンペン、北緯で言うとヘルシンキやアンカレジがこの辺り(サンクト・ペテルブルグよりも北)。
面積
ロシア連邦の面積は、17 098 200 km²。これは陸地の 11.46 % に相当し、つまりは地球上の陸地の10分の1がロシア領だということになる。
言うまでもなくこれは世界第1位。日本の45倍である。アメリカと比べてもおよそ2倍(1.8倍)。
なお、この数字にはなぜか出典により相違が見られる。
17 098 200 km² というのはロシア連邦国家統計局の数字だが、アメリカ中央情報局 CIA の『The World Factbook』はより詳しい 17 098 242 km² という数字を挙げている(出典不明)。
他方、在日ロシア大使館の公式サイトによれば 17 075 400 km²。『Wikipedia』ロシア語版も同じ数字を挙げていて、ロシア連邦国家統計局の数字としている(実際にはロシア連邦国家登記・地籍・地図作成局)。
同じロシアの国家機関でも、国家統計局と国家登記・地籍・地図作成局とで違う数字を挙げているのがまぎらわしい。
ちなみに、同じ『Wikipedia』でも日本語版では 17 075 200 km²。
国境線
陸上を走る国境線の総延長は 20 241.5 km。
国境を接する国々は14ヶ国。内訳は以下のとおり。
国名 | 距離 | |
---|---|---|
1 | ノルウェー | 196 |
2 | フィンランド | 1 313 |
3 | エストニア | 290 |
4 | ラトヴィア | 292 |
5 | リトアニア | 227 |
6 | ポーランド | 432 |
7 | ベラルーシ | 959 |
8 | ウクライナ | 1 576 |
9 | グルジア | 723 |
10 | アゼルバイジャン | 284 |
11 | カザフスタン | 6 846 |
12 | 中国(中央アジア) (極東) | 40 3 605 |
13 | モンゴル | 3 441 |
14 | 北朝鮮 | 17.5 |
海岸線
37 653 km。
北西部ではバルト海(フィンランド湾)に接する。
南西部では黒海(及びアゾーフ海)、そしてカスピ海(もっともこれは海ではなく湖だが)に接する。
東方で接する太平洋は、オホーツク海とベーリング海。
残るは北部の北極海である。これは細かく言うと、西からバレンツ海、カーラ海、ラープテフ海、東シベリア海、チュクチ海に分けられる。境界となっているのはそれぞれ、ノーヴァヤ・ゼムリャー、セーヴェルナヤ・ゼムリャー、ノヴォシビールスキイ諸島、ヴランゲリ島である。即ち、ノルウェー北部からノーヴァヤ・ゼムリャーまでがバレンツ海、ノーヴァヤ・ゼムリャーとセーヴェルナヤ・ゼムリャーに挟まれた海がカーラ海、セーヴェルナヤ・ゼムリャーとノヴォシビールスキイ諸島に挟まれた海がラープテフ海、ノヴォシビールスキイ諸島とヴランゲリ島に挟まれた海が東シベリア海、そしてヴランゲリ島とチュクチ半島、アラスカに囲まれた海がチュクチ海ということになる。