ロシア学事始ロシア・ソ連のシンボルロシア・ソ連の国歌

ロシア・ソ連の国歌

Коль славен наш Господь в Сионе
シオンにおける主の栄光は

作曲:ドミートリイ・ボルトニャンスキイ
 музыка Дмитрия Степановича Бортнянского
作詞:ミハイール・ヘラースコフ
 слова Михаила Матвеевича Хераскова

Коль сла́вен на́ш Госпо́дь в Сио́не,
Не мо́жет изъясни́ть язы́к.
Вели́к о́н в небеса́х на тро́не,
В были́нках на земле́ вели́к.
Везде́, Госпо́дь, везде́ Ты́ сла́вен,
В нощи́, во дни́ сия́ньем ра́вен.
  シオンにおける主の栄光は
  言葉で言い表すことはできない
  天の玉座の主は偉大で
  地上の叙事詩の主もまた
  いずこにあっても 主よ 汝の栄光は
  夜も昼も輝きは等しい

Тебя́ Тво́й а́гнец златору́нный
В себе́ изобража́ет на́м;
Псалти́рью мы́ десятистру́нной
Тебе́ прино́сим фимиа́м.
Прими́ от на́с благодаре́нье,
Как благово́нное куре́нье.
  汝を 金の子羊は
  その姿で我らに表してくれる
  十弦の詩篇で我らは
  汝に芳香をもたらす
  我らより受け取れ 感謝を
  かぐわしき香りを

Ты́ со́лнцем сме́ртных освеща́ешь,
Ты́ лю́бишь, Бо́же, на́с, как ча́д,
Ты́ на́с трапе́зой насыща́ешь
И зи́ждешь на́м в Сио́не гра́д.
Ты́ гре́шных, Бо́же, посеща́ешь
И пло́тию Свое́й пита́ешь.
  汝 死すべき者を太陽にて照らし
  汝 神よ 臭気をまとう我らを愛す
  汝 我らを食卓にて食べさせ
  シオンに都市を建設する
  神よ 汝は罪深き者を訪れ
  その肉体にて養いたまう

О, Бо́же, во Твое́ селе́нье
Да вни́дут на́ши голоса́,
И взы́дет на́ше умиле́нье
К Тебе́, как у́трення роса́!
Тебе́ в сердца́х алта́рь поста́вим,
Тебе́, Госпо́дь, пое́м и сла́вим!
  神よ 汝の国に
  我らの声がとどくよう
  我らの感動がとどくよう
  汝に 朝露のごとく
  我ら心に汝への祭壇を築こう
  主よ 汝に歌い 賛美しよう!

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 18世紀末、より細かく言うとおそらく皇帝パーヴェルの治世(1796-1801)初期につくられたもの。ボルトニャンスキイは宮廷楽団の指揮者、ヘラースコフはモスクワ大学の総長だった。

 あるいはパーヴェルの嗜好を反映しているのか、内容からしても宗教的なもので(ヘラースコフはフリーメイソンだった)、必ずしも国歌らしい歌われ方をしていたわけではないが、逆に『プレオブラジェンスキイ行進曲』や『勝利の轟き』などが歌われなくなった後も(主にフリーメイソンによって)歌い継がれていった。

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Midi音源について

 原則として Г. В. Калашников. Гимны России. М., 2006 所収の楽譜に従ったが、都合により多少アレンジを加えたところもある。
 作成は Studio ftn Score Editor による。フリーで提供してくださっている作者様(Studio ftn)には、この場を借りてお礼申し上げる。
 この音楽ファイルや演奏について何か問題があれば、わたしが音楽には素人であること(楽譜の読み方も知らない)、このソフトの使い方に習熟していないこと、音楽ファイルについては何も知らないこと、等によるものであり、Г. В. Калашников. Гимны России や Studio ftn Score Editor とは基本的に無関係である。

 kol_slaven.mid

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最終更新日 17 01 2013

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