ベルナドッテ家
ベルナドッテ家は、王位を相続したのでも独立戦争を通して勝ち取ったのでもない、非常に珍しい王家。
言うまでもなく、始祖ジャン=バティスト・ベルナドットはフランス革命戦争で活躍した軍人で、ナポレオンによりフランス元帥とされた。当時のスウェーデン王には子がなく、一族と言って革命で追放された甥がいるだけ。というわけで、ナポレオンにスウェーデンを任されていたベルナドットが、スウェーデン王家どころかどこの王家の血も引かず、スウェーデン人でもないのに、スウェーデン王に推されたのである。ベルナドットはカトリックからルター派に改宗。妃デシデリアはナポレオンの元婚約者。息子オスカル1世の名づけ親もナポレオン。
それまではロマーノフ家とスウェーデン王家との血縁関係はないでもないが、ベルナドッテ家とはしばらく何の関係も結ばずにいた。あるいは«成り上がり者»だったからかもしれない。
代々非常なのっぽで知られる。
以下、こちらの画像を参照のこと。なお、赤枠はツァーリ・皇帝。水色枠はベルナドッテ家。オレンジ枠は外国の君主。赤紫枠は女性。