- ペチェネグ人
- テュルク系の遊牧民族。9世紀にマジャール人(ハンガリー人)を追って黒海北岸に移る。おそらくハザール帝国の宗主権下にあったのだろうが、10世紀にハザール帝国が衰退すると、それに代わって南ロシア・ウクライナの草原地帯の覇権を握る。とはいえ政治的には統一されておらず、キエフ・ルーシやブルガリア、ビザンティン帝国との合従連衡を繰り返した。1036年、キエフ攻略に失敗し、以後キエフ・ルーシとのかかわりはなくなった。その後はブルガリアでの活動が目立つが、それも1091年にビザンティン軍とポーロヴェツ人との連合軍に敗北して弱体化。12世紀以降はビザンティン帝国で傭兵となったり、キエフ公領南方で «黒帽子» のひとつとして活動していたが、やがて周辺諸民族に吸収される。
- ペチカ
- 日本ではロシア式暖炉のこと。ロシアではあまりペチカと、その語源となった «ペーチ» とを区別しない。暖房用であると同時に調理用でもある。
- ペトルーシュカ
- 民間人形劇の道化役。赤いシャツ、麻のズボン、房のついたとんがり帽子がトレードマーク。ストラヴィンスキイの作曲したバレエで有名。
- ペトロフ アレクサンドル
- 1957-。アニメ作家。ガラスに、油絵の具を指につけて描くという技法でアニメーションを製作している。1999年の『老人と海』が、ペトローフの名を一躍世界的に有名にした。故郷である、モスクワ北東のヤロスラーヴリで仕事をしている。
- ペロフ ワシーリー
- 1833-82。画家。«移動展派» のひとり。西側ではドストエーフスキイの肖像画で知られるが、ロシアで最も有名なのは『トロイカ』。
- ペロフスカヤ ソフィヤ
- 1854-81。革命家。ナロードニキ。1881年、アレクサンドル2世を暗殺。処刑された。政治的活動を理由に処刑された、ロシア最初の女性である。
▲ページのトップにもどる▲