ロシア学事始ロシア用語の基礎知識

ロシア用語:タ

タイガ
温帯と寒帯の中間地帯に広がる針葉樹林地帯。シベリアに広がる針葉樹林の密林地帯のことだったが、現在では西欧や北米などにある同様の地域を広くタイガと呼んでいる。
大韓航空機撃墜事件
ソ連軍機による民間機撃墜事件。1983年、NY発アンカレジ経由ソウル行の大韓航空のボーイング747が、航法装置のミスにより(具体的にどのようなミスだったかは不明)航路を逸れ、カムチャートカ半島付近でソ連領空を侵犯。サハリーン付近にて、防空軍の迎撃戦闘機スホーイが発射したミサイルに被弾し、サハリーン沖に墜落。乗員乗客あわせて269人全員が死亡した。当初ソ連当局はこの事実を隠蔽したが、各国からの追及を受けて一転スパイ説を主張して自己正当化。なお、撃墜したパイロットや防空軍当局自身は民間機とは認識していなかったが、これは「領空侵犯機は民間機か軍用機かを問わず即座に撃墜」とのソ連軍の基本方針に則ったもので、撃墜したパイロットは機種も確認していない。さらにソ連当局がブラックボックス回収の事実すら隠したため、航路逸脱の原因は長く «不明» とされて諸説乱れ飛んだ。しかし1991年にICAOが、ソ連から提供されたブラックボックスを検証し、最終報告書で上記 «航法装置のミス» と結論づけている。
大韓航空機銃撃事件
ソ連軍機による民間機に対するミサイル発射事件。大韓航空機撃墜事件の5年前、1978年、パリ発アンカレジ経由ソウル行の大韓航空ボーイング707が、航法士の指示ミスにより航路を逸れ、コラ半島付近でソ連領空を侵犯。防空軍の迎撃戦闘機スホーイが発射したミサイルに被弾し、エンジン・主翼を損傷。乗客にも被害が出たが、墜落はせず、ソ連軍機の誘導に従いムールマンスク近郊に不時着した。乗員乗客113人中、死者2名、負傷者13名が出た。かれらは拘束されたものの、好待遇だったという。その後無事釈放されている。なお、発射されたのはミサイルだったが、当初は機関砲攻撃だと誤認され、このため «銃撃事件» と呼ばれている(もっとも、ミサイルの前に威嚇射撃を受けてはいる)。
大祖国戦争
第二次大戦中の独ソ戦(1941-45)のこと。
ダルゴムィシュスキー アレクサンドル
1813-69。作曲家。日本をはじめとして世界ではほとんど知名度はないが、ロシアでは高く評価されている。

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最終更新日 17 02 2013

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