ロシア語講座:初級

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ロシア語では、「 . 」の代わりに「 ? 」を置くと、それだけで疑問文になる。

 同じように、「 . 」を「 ! 」に置き換えることで、感嘆文にできる。

感嘆文というのは、筆者・話者の感情を強く表現するものであるから、他の文以上に前後の文脈でニュアンスが大きく変わるし、それによって日本語訳もまったく異なるものになることがある。極端な例を挙げると、«Саша умный!» も、コンテキスト次第では、「はっ、サーシャが賢いって? 笑わせるな。サーシャが賢いわけあるか」というニュアンスで用いられることがある。つまり上記の日本語訳は、あくまでも前後の文脈を無視したもので、日本語訳の一例でしかない。

 このように、ロシア語では、平叙文、疑問文、感嘆文が、形態上、文型上、区別できない。ゆえに、感嘆、驚愕、憤怒などの強い感情を表現しようと思ったら、とりあえず「 . 」の代わりに「 ! 」にしておけばいい、とも言える。

#201 感嘆文は、文字では、文末の「 . 」を「 ! 」に置き換える。

 感嘆文を声に出して発する場合には、イントネーションが特殊になる。上述のように、強い感情を表現するのが感嘆文だから、イントネーションも様々である。とりあえずここでは細かいことを省いて、次のタイプだけ覚えておこう。つまり、強調したい単語の、アクセントがある母音を高く発音する、というものである。これでは疑問文のイントネーションと区別がつかないが、とりあえず区別をつけなくていい。

#202 感嘆文は、口頭では、強調したい単語の有力点母音で音を上げる。

чёрт(男性名詞)悪魔
ба́шня(女性名詞)塔・タワー・やぐら
лже́ц(男性名詞)嘘つき ※男女不問
слу́шаться(不完了体動詞) ⇔ по-(完了体動詞)生格の言うことを聞く・言いつけに従う

 上掲の例文は、あえて文法的に分類してみた。
 言うまでもないが、こんな分類はできる必要ない。要するに、どんな文でも感嘆文になる、ということが理解していただければそれでいい。

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最終更新日 15 03 2018

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