ロシア語講座:初級

Г02:述語副詞を使った文

抽象的な話になってしまったので、具体的に述語副詞を学んでいこう。

述語副詞一覧(一部のみ)

 述語副詞については、ロシア語そのものを丸暗記するのが一番手っ取り早い。

 ロシア語の副詞は、基本的なものはその多くが述語副詞としても使うことができるが、使用頻度からするとここに挙げたものが一般的だろうか。
 逆に言うと、ここに挙げられていない意味の文をつくりたい場合は、述語副詞を使わず、別の表現をするのが一般的である。たとえば「気分や感覚を表す」と言っても、よく言う喜怒哀楽のうち、ロシア人が普通に述語副詞で表現するのはせいぜい「哀」と「楽」だけだろう。

このほかに、「ボクは幸せだ」、「気分爽快だ」、「気分がすぐれない」なども、普通は述語副詞を使わない。

 文法的な話になるが、文の構造面から見ても、「AはBだ」と述語副詞を使った文との違いが、日本人にはわかりづらい。

など、いずれも日本語では「AはBだ」(B=形容詞)という構造を持っているが、これがロシア語では述語副詞を使った文になる。
 このようなズレにどう対処したらいいのか。どのような文が「AはBだ」になり、どのような文で述語副詞を使うのか。
 答えは単純だ。ロシア人が述語副詞を使う場合に述語副詞を使うということである。だからこそ、上でも述べたように、上掲の述語副詞を丸暗記するのが一番手っ取り早いのである。

#44 述語副詞を使うかどうかは、意味・表現・状況・単語ごとに異なる。

 なお、ごく大雑把な目安として、次のように言うことができる。

 ただしこれが通用するのは、一部の単語のみ。

否定と疑問、時制

 なお、否定と疑問、時制の表現については、すでに学んだことをそのまま応用するだけである。
 疑問は、

  1. 口頭では、特殊なイントネーションで発音する。
  2. 文字では、文末を「 . 」や「 ! 」ではなく「 ? 」にする。

 否定は не を加えるだけ。普通は述語副詞の前に置く。

 述語副詞が単独で表現するのは現在時制であり、過去時制・未来時制は быть の変化形を挿入する。この点もまた「AはBだ」と同じである。
 問題は、動詞(быть)は主語に応じて変化するが、述語副詞だけの文に主語はない、という点である。仕方がないのでこの場合、単数三人称中性にする。つまり、過去形は бы́ло、未来形は бу́дет である。

#45 述語副詞を使った文に быть を挿入する場合、変化語尾は単数三人称中性になる。

 このほか、«Как дела?» など時候のあいさつに対する答えは、多くが述語副詞を使った文である。

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最終更新日 20 03 2015

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