1917年時点での、ロシア皇位継承順位は以下のとおり。
- 皇太子アレクセイ・ニコラーエヴィチ大公（ニコライ２世の長男）
- ミハイール・アレクサンドロヴィチ大公（ニコライ２世の弟）
- キリール・ヴラディーミロヴィチ大公（ニコライ２世の従兄弟）
- ボリース・ヴラディーミロヴィチ大公（その弟）
- アンドレイ・ヴラディーミロヴィチ大公（その弟）
- パーヴェル・アレクサンドロヴィチ大公（ニコライ２世の叔父）
- ドミートリイ・パーヴロヴィチ大公（その子）
- ヨアン・コンスタンティーノヴィチ公（コンスタンティーノヴィチ）
- フセーヴォロド・イヴァーノヴィチ公（その子）
- ガヴリイール・コンスタンティーノヴィチ公（その叔父）
- コンスタンティーン・コンスタンティーノヴィチ公（その弟）
- イーゴリ・コンスタンティーノヴィチ公（その弟）
- ゲオルギイ・コンスタンティーノヴィチ公（その弟）
- ドミートリイ・コンスタンティーノヴィチ大公（その叔父）
- ニコライ・ニコラーエヴィチ大公（ニコラーエヴィチ）
- ピョートル・ニコラーエヴィチ大公（その弟）
- ロマーン・ペトローヴィチ公（その子）
- ニコライ・ミハイロヴィチ大公（ミハイロヴィチ）
- ミハイール・ミハイロヴィチ大公（その弟）
- ゲオルギイ・ミハイロヴィチ大公（その弟）
- アレクサンドル・ミハイロヴィチ大公（その弟）
- アンドレイ・アレクサンドロヴィチ公（その子）
- フョードル・アレクサンドロヴィチ公（その弟）
- ニキータ・アレクサンドロヴィチ公（その弟）
- ドミートリイ・アレクサンドロヴィチ公（その弟）
- ロスティスラーフ・アレクサンドロヴィチ公（その弟）
- ヴァシーリイ・アレクサンドロヴィチ公（その弟）
- セルゲイ・ミハイロヴィチ大公（その叔父）
以下、ニコライ２世の娘４人が続く。
- オリガ・ニコラーエヴナ大公女
- タティヤーナ・ニコラーエヴナ大公女
- マリーヤ・ニコラーエヴナ大公女
- アナスタシーヤ・ニコラーエヴナ大公女
ところが、この後はさっぱり不明である。
まずは常識的にニコライ２世の妹が続くものと思われる。
- クセーニヤ・アレクサンドロヴナ大公女
- オリガ・アレクサンドロヴナ大公女
しかし、クセーニヤの娘イリーナ・アレクサンドロヴナ公女は、オリガに優先するのだろうか？
この次に来るのは、ニコライ２世の叔父ヴラディーミル・アレクサンドロヴィチ大公（故人）の娘エレーナ・ヴラディーミロヴナ大公女だろうか。それともキリール・ヴラディーミロヴィチ大公の娘マリーヤ・キリーロヴナ公女だろうか。はたまた、皇帝自身の娘であるニコライ２世の叔母マリーヤ・アレクサンドロヴナ大公女が優先するのだろうか。
これらの問題点に関しては、こちらのページにてロシアの皇位継承法それ自体の抱える問題点を論じている。これも参考にしてもらいたい。
おそらく、この問題については（誰をも納得させられる）答えを出せる人間はおるまい。