ロシア・ソ連の国歌

Боже, царя храни!
神よ ツァーリを護りたまえ

作曲:アレクセイ・リヴォーフ музыка Алексея Фёдоровича Львова
作詞:ヴァシーリイ・ジュコーフスキイ слова Василия Андреевича Жуковского

Бо́же, Царя́ храни́!
Си́льный, держа́вный,
Ца́рствуй на сла́ву на́м,
Ца́рствуй на стра́х врага́м,
Ца́рь Правосла́вный!
Бо́же, Царя́ храни́!

神よ ツァーリを護りたまえ
力強く 堂々たる
我らの栄光のため支配したまえ
敵の恐怖のため支配したまえ
正しき教え(正教)のツァーリよ
神よ ツァーリを護りたまえ

 ロシア帝国最初の(そして唯一の)法に定められた国歌が『神よ、ツァーリを護りたまえ』である。

 『ロシア人の祈り』がイギリス国歌のメロディを流用していることが、おそらく気になったのだろう。1833年、皇帝ニコライ1世は、バイオリニストでもあった軍人リヴォーフに新しいメロディの作曲を直々に下命する。これに、『ロシア人の祈り』に引き続きジュコーフスキイが詩を書いた(逆に、ジュコーフスキイの詩にリヴォーフが曲をつけたとも言われる。どちらがどちらか、確認できなかった)。1833年12月31日付け勅令で国歌に。

 1917年、二月革命で帝政が崩壊し、国歌としての命を終えた。

 チャイコフスキイが好きで、『スラヴ行進曲』や『1812年』などで使っているのは有名。ソ連時代、『1812年』の当該部分はグリンカ『イヴァン・スサーニン』(これとて本来は『皇帝に捧げし命』というタイトルだった)から取られたメロディに差し替えて演奏されていた。

Midi音源について

 原則として Г. В. Калашников. Гимны России. М., 2006 所収の楽譜に従ったが、都合により多少アレンジを加えたところもある。
 作成は Studio ftn Score Editor による。フリーで提供してくださっている作者様(Studio ftn)には、この場を借りてお礼申し上げる。
 この音楽ファイルや演奏について何か問題があれば、わたしが音楽には素人であること(楽譜の読み方も知らない)、このソフトの使い方に習熟していないこと、音楽ファイルについては何も知らないこと、等によるものであり、Г. В. Калашников. Гимны России や Studio ftn Score Editor とは基本的に無関係である。

 なお、この曲は実際には以下のように歌われる。

Боже, Царя храни!
Сильный, державный,
Царствуй на славу, на славу нам,
Боже, Царя храни!
Сильный, державный,
Царствуй на славу, на славу нам,
Царствуй на страх врагам,
Царь Православный!
Боже, Царя (Царя) храни!
Царствуй на страх врагам,
Царь Православный!
Боже, Царя (Царя) храни!

 bozhe_tsarya_khrani.mid

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最終更新日 17 01 2013

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