エヴゲーニー・マクシミリアーノヴィチ・ロマーノフスキイ
Eugène de Beauharnais, Евгений Максимилианович Романовский
ロマーノフスキイ公 светлейший князь Романовский
第５代ロイヒテンベルク公 Herzog von Leuchtenberg／герцог Лейхтенбергский （1890-）
生：1847.01.27／02.08－サンクト・ペテルブルグ
没：1901.08.18／08.31（享年54）－サンクト・ペテルブルグ
父：第３代ロイヒテンベルク公マクシミリアン・ド・ボーアルネ 1817-52
母：マリーヤ・ニコラーエヴナ大公女 1819-76 （皇帝ニコライ１世・パーヴロヴィチ）
結婚①：1869－フィレンツェ
& ダーリヤ・コンスタンティーノヴナ 1845-70 （コンスタンティーン・フョードロヴィチ・オポチーニン）
結婚②：1878－ペテルゴーフ
& ジナイーダ・ドミートリエヴナ 1856-99 （ドミートリイ・スコーベレフ）
子：
| 名 | 生没年 | 結婚 | 結婚相手 | 生没年 | その親・肩書き | 身分 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ダーリヤ・オポチーニナと | |||||||
| 1 | ダーリヤ | 1870-1937 | 1893 | レフ・ミハイロヴィチ・コチュベイ公 | 1862-1927 | ロシア貴族 | |
| ヴラディーミル・エヴゲーニエヴィチ・フォン・グレヴェニツ | 1872-1916 | ||||||
| ヴィクトル・アレクサンドロヴィチ・マルキゼッティ | 1874-1938 | ||||||
バイエルン（ドイツ）貴族マクシミリアン・ド・ボーアルネの第五子（次男）。正教徒。
ロマーノフ家の一員。皇帝アレクサンドル３世・アレクサンドロヴィチの従兄弟。
フランス語ではウジェーヌ・ド・ボーアルネだが、ロシア語ではエヴゲーニー・マクシミリアーノヴィチ・ロマーノフスキイ公 князь Евгений Максимилианович Романовский、あるいはその称号にちなんでエヴゲーニー・マクシミリアーノヴィチ・レイフテンベルグスキイ公 герцог Евгений Максимилианович Лейхтенбергский と呼ばれる。たぶん後者の方が一般的。ちなみにドイツ語のロイヒテンベルクはロシア語ではレイフテンベルグとなる。
1872年にはヒヴァ遠征に参加。露土戦争（1877-78）には軽騎兵連隊を率いて従軍。最終的には陸軍中将（1886）。
ふたりの妻とは貴賎結婚。このためふたり（とその子）にはボガルネ伯妃 графиня Богарне の称号が与えられた。もっとも、貴賤結婚とはいえ、一応皇帝の承認は得ている。
ジナイーダ・スコーベレヴァは露土戦争（1877-78）の英雄ミハイール・スコーベレフ将軍（1843-82）の妹。ペテルブルグ社交界の華で、特にアレクセイ・アレクサンドロヴィチ大公との醜聞で知られる。エヴゲーニイ・マクシミリアーノヴィチ公はこのふたりの関係を黙認した。
1890年、兄ニコライ・マクシミリアーノヴィチ公が死去。男子はいたが貴賤結婚から生まれた子であったため、バイエルン爵位としてのロイヒテンベルク公位はエヴゲーニイ・マクシミリアーノヴィチ公が継いだ。ただしかれにも嫡男がいなかったため、その死後ロイヒテンベルク公位はさらに弟のゲオルギイ・マクシミリアーノヴィチ公が継ぐ。
アレクサンドル・ネフスキイ大修道院に埋葬された。