エリザヴェータ・グリゴーリエヴナ・テョームキナ
Елизавета Григорьевна Темкина
生:1775.07.13/07.24−モスクワ
没:?
父:グリゴーリイ・アレクサンドロヴィチ・ポテョームキン公 1739-91
母:女帝エカテリーナ2世・アレクセーエヴナ 1729-96
結婚:1794
& イヴァン・フリストーフォロヴィチ・カラゲオルギ 1766-
子:?
グリゴーリイ・ポテョームキン公とエカテリーナ2世との間に生まれた私生児。
彼女についてはほとんど知られていない(没年もわかっていないし)。皇妃が私生児を産むというのと、女帝が私生児を産むというのとでは、生まれた子供の重みがまるで異なるし、政治的重要性は比較にならない。おそらく余計なスキャンダルを避けるためだろう、エカテリーナ2世は出産を極秘裏におこなった(だからモスクワ)。
父ポテョームキン公の妹マリーヤ・サモイロヴァに預けられ、養育された。ヘルソン県(知事は父)に広大な所領をもらった。
夫イヴァン・カラゲオルギはギリシャ人の子。皇室に近く、コンスタンティーン・パーヴロヴィチ大公と一緒に教育を受けたらしい。あるいはその関係からエリザヴェータと結婚したのか?
1800年代初頭にヘルソン県に移住。イヴァン・カラゲオルギは祖国戦争後にエカテリノスラーフ県知事も勤めている。
夫婦関係は良好だったらしく、10人の子供(男4人に女6人)に恵まれた。しかし1820年頃、イヴァン・カラゲオルギは半身不随になる。その後療養し、歩行と会話の能力はほぼ回復したが、記憶力に障害が残ったらしい(脳溢血か何かだったのか?)。