ナッサウ家はラインラント出身の弱小ドイツ貴族。13世紀末にドイツ王を輩出したが、それも弱小貴族だからこそ選ばれたものである(ハプスブルク家のルードルフもそうだ)。オットー系とヴァルラム系のふたつに大別される。
オットー系からは南仏オランジュ公領を継承してオランダで活躍したオラニエ家が分かれている。16世紀のオランダ独立戦争以来オランダを指導し、ヴィーン会議でオランダ王・ルクセンブルク大公とされた。
現在、断絶。ただしオラニエ家という名前は女性を通じて引き継がれている。
なお、前オランダ女王ユリアーナは父方からも母方からもロマーノフ家の血を継いでいる。
ヴァルラム系は1816年に統一され、ナッサウ公となった。ナッサウ公国は1866年にプロイセンに併合される。オットー系の断絶後、ルクセンブルク大公位を継承。
現在断絶。ルクセンブルク大公家は、ブルボン=パルマ家が継承している。
ナッサウ家で現存しているのは、貴賎結婚のためナッサウ公を名乗れないメーレンブルク伯家のみ。これは、プーシュキンの娘と結婚したニコラウスに始まる。
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赤枠はツァーリ・皇帝。水色枠はナッサウ家。オレンジ枠は外国の君主。赤紫枠は女性。